UE4とOculus Rift DK2を使ってニコニ立体ちゃんと戯れるデモを作ってみた話の続き、今度はモーションを付けてみる編。
- その1 モデルの見た目を調整してみる
- その2 モーションを付けてみる
- その3 AIを作ってみる 前編
- その4 AIを作ってみる 後編
- 実際に出来たもの
アニメーションリターゲットを使う
前回インポートするときに一緒にアニメーションを取り込めなくてどうしたものかと困っていたら、UE4.5から、異なるスケルトン間でアニメーションを使い回せるアニメーションリターゲットの機能が入っていたらしい。つまりあの人の動きをアリシアちゃんにも付けられるわけだ!素敵機能だ!
泣く子も黙る我らがブルーマンさん…のアニメーションは「ライフルを構えて走る」とか「撃たれて死ぬ」とかなので、アリシアちゃんに適用するにはちょっと…。ということでマーケットプレイスから入手出来るMixamo Animation Packから待機モーションと歩きモーションを貰うことにする。
基本、ドキュメントに書いてある通りにやればいいんだけど、まずハマったのがアニメーションをリターゲットしようとした瞬間の突然のUEのクラッシュ。何回やってもクラッシュするんだけど、クラッシュログがAssertion Errorとかで情報量無くて何が原因だか分からない。
色々試してたらlowerbodyとupperbodyの両方のボーンがノードに割り当てられてるときにクラッシュする様子(片方ずつならクラッシュしなかった)なので、upperbody外してみる。これでアリシアちゃんも歩けるように…
…ならなーい。はい。こうなることはある程度予想してたので慌てちゃだめです。スケルトンツリーからupperbody01を選んで平行移動のリターゲティングを「スケルトン」にしてやると無事上半身と下半身が繋がった。
これで調子にのって走りモーションもリターゲットしてみたんだけど、こっちはいまひとつ。というのも、アリシアちゃんのheadのボーンとリターゲット元のそれの高さが違うので、元は前傾姿勢で走ってるモーションなんだけどアリシアちゃんにあてると頭が微動だにしないまま体は全力疾走みたいになってしまう。あと、そもそも割と走り方がいかつい感じなので、上手く調整してもあんまり似合ってない感じだった。
マーケットプレイスにいかにも日本人が喜びそうな可愛らしい走り方やダンスのモーションを含んだアニメーションパックが出てくれないかな、と願うところである。
アリシアちゃんが動き出すようになって楽しくなってきたので、その3、追いかけっこをしてみる編に続きます。