動画サイトの広告のことを考えていて、面白い話を聞いた。動画を解析して自動的にテキストベースのメタ情報に落として、それに対してコンテンツマッチさせるような広告システムはどうか、というアイディアがあるということ。どういう仕組みかは聞いてないけど、多分音声を解析してテキスト化するんだろうな。

率直な感想を言うと、面白いし今後はその程度の技術はあたりまえになるかもしれないけど、新しい広告の仕組みとしてはそんなに期待できなそうだな、というところ。単にメタ情報を付加するだけなら、コンテンツ提供者やサービスの側で用意すればいい。それを自動化できるんだよ、ってことなんだろうけど、それでもメタ情報を「こちら側」が用意してることによる限界は越えられてない。

例えば、ニコニコ市場が面白いのは「消費者側」が関連性があると判断したものを広告にできるところに他ならない。あれがどれだけ効果を上げているのかはちょっと判断しかねるけど、「提供者側」のカテゴライズや機械的な動画の解析ではまず思い付かないようなものが市場に並んで、かつそれが案外売れたりしてるところを見ると、単純に動画のメタ情報付加の効率化を計るだけのシステムよりは面白くなりそうな可能性が見えてくる。

SBMの流行とかでさんざん言われてると思うのでわざわざ繰り返す程のことでもないんだけど、あるコンテンツの意味やそれにまつわる暗黙の了解を正しく判断するのは今のところ人力の方が圧倒的に優れているし、ましてやそのメタな要素まで含めてコンテンツ化するなんてのはまだプログラムでは困難だろう。そんでもって、その「人間の労力」をサービスを利用するユーザから上手いこと得られれば、効率がいいのみならず提供者の予測を超えるものが生まれることが有りうる、ってことも分かった。Web2.0だのCGMだのって言うんなら、もっともっと積極的にその「力」を使ってみればいいのになぁと思う。前の会社でも今の会社でも、割と言ってるんだがあんまり理解してもらえないのだけど。

とは言え前時代的な広告システムでもなくニコニコ市場でもない広告の出しかたのアイディアがあるかと言われると、これと言って思い付かないんだけど。なんか思い付いたらどっかに売り込みにでも行こうかしら。