エンジニアの未来サミットというのに行ってきた。ちょっと前に色々ととある界隈を騒がせたいわゆる「10年泥」に対抗して、重鎮だか文鎮だかじゃなくて俺らギークがこんな風に働いてんだぜって学生達に見せてやろうぜ、ってひがやすをさんが言ったのがきっかけで企画されたイベント、ということだったのだけど、まぁその感想をぽろぽろと。

学生少なくねーか

予想はしてたんだけど、参加者の平均年齢が高い。20代後半から30代前半くらいの人達が半数以上を占めてて、学生も含む24歳以下(それだって多分社会人の方が学生より多かったんじゃないかと思う)は割合的には確か1/4かもっと少なかったように記憶してる。…まーね、多分ね、重鎮のお話を聞きにいくような層の学生達がひがさんや弾さんにどれだけ釣られるかというと、そりゃこないだろーなーとは思うけどねぇ。Ustでも流れてたので地方にいて来れない学生とかはもしかして見てたかもしれないけど、そもそもそういう連中は「IT業界は泥まみれだ」と思ってなさそうな気がするので、果たして「10年泥に対抗」できてたのかは微妙だなーと思わざるをえないかなぁ。

第一部で壇上にいた学生の他にはそれっぽい人をあんまり見かけられず、まぁ迎え打つアルファギークの方々が濃いのもあってか「学生とギークガチバトル!」みたいな状況にならなかったのが残念。俺は終ったら一緒に来てたid:poohtarouと飯を食って帰っちゃったので知らないんだけど、学生達と一緒に飲む機会はあったのかなぁ。あったのならいいけど、なかったのなら是非そういう機会を設けてあげて欲しい。ひがさんも定期的に飲み会を開くと言ってたし、パネラーの人達もそういうのを企画しても良いと言ってたので、学生はそういう機会に直接話を聞けばいいと思う。きっと面白い。そう言えば社会人になる直前に高井さんに説教してもらったなーとか思い出した。

IT業界(笑)は光も闇もあると言うことと、泥を被ること

学生がいようがテーマがなんだろうが相変わらず炸裂する弾節とか、それを黙らせてしまうよしおかさんの大人っぷりとか、ひがさんのタンクトップ姿とか、はてな人気すぎとか、にぽたんさんの「残糞感」とか、まぁ色々あったわけだけどその辺は誰かが書くと期待して華麗にスルー。今日の登壇者の人達が学生に伝えたかったメッセージって何だったのかなーと勝手にまとめてみたい。

  • 別に泥の中で不毛に藻掻いてるばかりがIT業界(笑)じゃない。俺達は好きで好きで仕方なくてこんな仕事してるぜ。
  • とは言えIT業界だからっていきなりスーパースターになれるわけじゃない。10年とか泥の中でとかはともかく、何であれ下積みの時代を経る必要はある。
  • 良い会社を選べなければ泥の世界なのは事実。また、自らを鍛えたり思い切って冒険したりする勇気が無ければ得られないのも事実。
  • それは「業界が悪い」じゃないだろ、自分の人生に責任を持つのは自分だろ。そこを履き違えちゃいけない。
  • まぁ、多重下請け構造とかそういう構造的な問題があるのもまた事実。自分達は「そうでない形」を模索してるし、そういう会社に人が流れることによって打破されるべき連中が淘汰されて欲しいと思い努力はしていく。

こんなところかなー。まぁ第一部のメンツを見たらわかると思うんだけど、途中で比較的マッチョなお話になってIRCとかでもすかさずつっこまれてたけど、たださ、「自らが動かなければ欲しい物が得られない」のはどの業界行ったって一緒じゃねーかな、とは思う。映画監督になりたい友人とかいるけど、そいつの話を聞くに俺なんかとは比べものにならない努力をしてる。じゃあ公務員なら誰がなっても安泰?金融業界なら誰が行っても金持ちになれる?違うよな、と。今日のパネラーの人達だって決して与えられた環境で安穏としてたわけじゃないし。で、彼らが何が見せたかったのかと思ったときに、きっと「自分がどうしたって絶望しか待ってない構造があるなら問題で、実際のところあるところにはあるけど、ないところもあるし、変えることもできる。だって俺らができたんだぜ、少くとも『不可能』ではないんだ」なんだろうと思う。当たり前の結論ではあるけど、それは知っておいて欲しいよな、と思う。

一応この世界に踏み込んだひよっこエンジニアの俺から言えるのは、「コード書くのが大好きな人にとっては絶望しか待ってない世界、なんかじゃないよ」ってこと。やろうと思えばやれる道はある。第一部が終わった後、うちのディレクターの人と弾さんとタバコ吸いながらちょっと話したんだけど、そんときに言ってた弾さんの言葉がちょっと印象的だった。IT業界は比較的若い業界だから、もしかして学生は明確なキャリアパスが見えないことが不安なんじゃないか、って話になって、それに対して弾さんは一言「無いから魅力的なんじゃないか」って。それは全くそうだと思う。第二部のラストでも「未来は作るもの、自分が作りたい未来を一緒に作ろう」的なことをgothedistanceさんとyoshioriさんが言ったけど、そう、作れるんだよ。用意されてんじゃなくて自分で作っていい。それって凄く魅力的なんだけどなぁ、俺にとっては。そうじゃない人がいるのも知ってるけど、さ。それを楽しめる人にとっては決して泥ばかりの世界じゃないよ。

あとは、自分で見てみればいい

もう一つ。学生にとってみれば「IT業界がどんなことやってるのかよくわからない」と言われ、企業側にしてみれば「どうやってうちのことを学生に伝えればいいかわからない」と言う。わかんないなら行ってみてこいよ、と思うのですよ。

比較的大きい会社ならインターンとかやってるわけだし、中小ベンチャーだってそこら中でアルバイトの求人出してるわけで、就職活動の時期になって始めて「IT業界って何してんの?教えて、エロい人!」なんて言うくらいならどこでもいいからどっかで働いてみればいいじゃんか。実際何個か回ると泥の臭いも少しは嗅ぎ分けられるようになるし、経験ある方が無いより有利だよ。採用時もそうだし入ってからも。学生の間なら泥につっこんじゃっても「辛いんで辞めます」って簡単に言えるし、うまいこと良い会社に潜り込んだらそのまま社員登用してくれるかもしれないし。企業側も積極的に学生呼べばいいじゃん。知って貰うには一緒に働くより効果の高い方法はないと思う。とまぁそんなことを思いました。以上。

関係ないけど

大変自重しないコメントしてたハチロクって俺じゃないからね。