今日は秋らしいよいお天気だったので、それとは特に関係なく今日も今日とてぼーっとディスプレイに向かっていたところ、こんな記事を見付けた。
勇気を出して告白! その返事で覚えるHTTPステータス・コード
あらあらまあまあ。なんだか俺、この記者の方にシンパシーを覚えるよ。
この手のネタは大好物なのだけど、404はお断りの返事ちゃうやん、てか断り方だけでも何パターンもあるんやで、とうずうずしてきたので便乗して考えてみることにした。例によって400系レスポンスに偏ってるのはお約束。しかたないよねー。告白のレスポンスなんて受けとる方でも返す方でも400系しか知らないもん。ごめん嘘だ。503(「お前本当にタイミング悪いな」)返したことある。再リクエストはありませんでした。200?ああ、そんなステータスコードもありましたね。おいしいのかな。使ってみたいです。
(予想外に反響があったので追記)見ての通り全部のステータスコードについては書いてないです。100系一切書いてないし、201とか下ネタしか思い付かなかったし、300とか305とかも結構面白いなと今気付いたりしたし、400系はWebDAVとかでしか使ってないようなマニアックなステータスコードとか一杯あるんだけどスルーしてるし、500系は元記事のネタで個人的には満足してたので良いかなと思ったりしました。や、思い付きで書いてるから、これ割と適当なんでちゃんとみんなRFCとか読むといいよ。
200系レスポンス
- 200 OK
- 「好きです、付き合ってください」「はい…」だって。よかったね。あーほんとよかったね。なんだよ。別に羨しくないし。
- 202 Accepted
- 「好きです、付き合ってください」「…受理されました」「え、あの…」「只今処理中です。お待ち下さい」。とりあえず、告白は聞いてはもらえたらしい。待てばいいんだろうか。
300系レスポンス
- 303 See Other
- 「好きです」に対して「…あなたには、もっとふさわしい人がいると思うの…」と返すときに使う。ちなみに、この返事をするときに、多くの人が302(「今は私じゃなくて、あの子の方が素敵だと思うの」)を返すが、実は正しくないことがある。302を返されたら(一時的ではあるが)基本的には誰であれその人とは付き合えず、紹介された別な人に行くべきであるが、303の場合は「あなたにはもっとふさわしい人がいると思うの」なので、誰からのどんな要求かによってはOKが返っている可能性がある。
- 304 Not Modified
- 「まだあなたに対する気持ちは変わってないの」。最初に断わられたのかOKだったのかによって全然意味が違ってくるが、要するに「この前言ったのと同じだから、もう一度答えるまでもない」ということ。違う返事が欲しければしばらく待つ必要がある。
- 305 Use Proxy
- 「話ならマネージャーを通して聞きます」。その連絡先では直接会話することが許されていないので、しかるべき人に伝言をお願いすることになる。
400系レスポンス
- 400 Bad Request
- 「好きです」に対して「何言ってるかわかんない」「理解に苦しむ」という返事をするときに使う。告白の仕方が遠回しすぎて伝わらない、何か手順を間違えた、言語や文化の壁で相手に意図が通じてない、等の可能性がある。あるいは、「お前が告白してくる、ということ自体が不正なリクエストである」ということを婉曲に表現している可能性も考慮した方がいい。
- 401 Unauthorized
- 交際を要求されたが、「そもそも私とあなたは知り合いですらないんですけど」「誰が話しかけていいって言ったよ」などの返事をするときに使う。告白するまえにまずは会話する許可を貰いましょう。
- 402 Payment Required
- 「付き合ってもいいけど、お金払って下さい」
- 403 Forbidden
- 「半径1km以内に近付いてはいけないと、裁判所で言われたのをお忘れですか?」
- 404 Not Found
- 文字通りに受けとるならば「その人はいない」。家に行ったら留守だった、実家にかけたら「そんな子はうちにはいません」って言われた、などのときにはこのステータスが返っていると思われる。ただ、拒否したいんだけど、丁度いい理由がない、あるいは理由を言いたくない場合に使うことも多いので、居留守である可能性もある。
- 406 Not Acceptable
- 交際の要求に対し、相手が求めているものと違うものしか返せない場合に使う。拒否ではなく一応レスポンスが返ってくることもある。「そう言ってくれるのは嬉しいけど、私、多分あなたの思ってるような子じゃないよ…?本当の私、見てくれる…?」と言われた場合、受け入れる側に覚悟が求められる。実際は好みの子じゃなかった、程度であればいいが、異性だと思ったら同性だった、そもそも人間じゃなかった、などの可能性も考慮する必要がある。
- 408 Request Timeout
- 「もーーーー、トロい!言いたいことがあるんならさっさと言ってくれない!?」という言葉とともに返す。言われた通りもう一回繰り返しても構わないが、さっさと言わないと怒られる。
- 410 Gone
- 「その人はいない、そして二度と戻ってはこない」。404と似ているが、こっちのがより強く「もう、いくら望んでも手に入らない」ことを意味する。いいですか、いい加減忘れて下さい。もうあの人はいないんです。新しい恋を探して下さい。
- 413 Request Entity Too Large
- 「長編小説一本分になるほどの超大作のラブレターを送ってこないで下さい、重すぎます」
- 418 I'm a teapot
- 「私は人間ではなくティーポットです」。ティーポットに対して交際を要求するあらゆる行為は、このステータスコードで終わる。なお、RFCとして定義されてはいるものの、これは正式なHTTP Status Codeではなく基本的にはエイプリルフールの冗談である。
- 423 Locked
- ちょっと束縛してしまう癖のある恋人と付き合っている人に対して告白してしまったときに返される。恋人の束縛が解けるまでは何度リクエストしても付き合ってくれる可能性はないと思う。
500系レスポンス
- 500 Internal Server Error
- 告白された側が予期せぬ事態にテンパってしまっている時に返す。思考回路はショート寸前、だって純情どうしよう。
- 501 Not Implemented
- 「付き合うってなんですか?」「多分、私それ、できないし、よくわからない」などの返事とともに使われる。要求している側は、「相手が幼児でないか」「相手がロボットでないか」などを確認する必要がある。
- 502 Bad Gateway
- ああ、お前に頼んだ俺が馬鹿だったよ。余計なことしやがって。お前のせいで台無しだ。
- 503 Service Unavailable
- 「ちょっと今…返事できないの」。沢山の人に言い寄られていてすぐには返事すらできない場合や、前回の失恋からまだ立ち直れずそういう話をする気分ではないときに使う。ちなみに、このステータスだからと言って必ずしも過負荷であったり立ち直る最中とは限らない。単純に告白に対して返答する気がないだけの場合もあり、とにかく分かることは「今聞いても返事が返ってこない」ということである。親切な相手であれば「ちょっと今」が「いつまで」なのかを教えてくれることもあるが、そうでなければ告白した側にから見れば500の場合と大差ない。
400系多くない?
やっぱり人間断わるときの方があれこれ考えるものなんだろうか。色々理由付けられても「ダメ」なことに変わりはないんだけど、ダメと返されたときに「諦める」「何度でも言う」以外にパターン毎に適切な対応をした方が相手の態度も変わってくるんじゃないかと思うんだ。なんだそのまとめ。
追記
400系のネタだけでにするつもりだったけど結局他のも入れたので、「告白を断わるときの…」ってタイトルは変えた。
あと、400系は基本的にクライアントからのリクエストに問題があるときに使うものなのに、告白された方の問題のような書き方をしてるとこは直した。告白される方や仲介してくれる人に問題があるのは500系。まぁ、幼児や機械に交際を求めるリクエストはどっちかというと403 Forbiddenな気もしないでもないけども。